ぶっちゃけトークは心の距離を近くするという話
今期から社長が代わって、色々と環境も変わった中で1番変わったのは人事面。
代替わりしたばかりの社長としてまずやる事は
メンバーの把握と業務の掌握、組織体制の改変あたりかなと、まぁそれしかないと思うけども。
今まで沈んでいた社員にもスポットライトを当てて活躍の場を提供される機会が増えた。
その中に1人、過去の素行の悪さから一度降格させられた社員がいる。
「素行」というこの言葉だけでは想像の余地がありすぎてどんな不良社員やねんと思ってしまいそうだが、
要は偉い人の見てる前だけ、口先だけ、で仕事やってます感出すタイプの。特定の上司に守られてわがまま放題。その上司とセットで悪口言われるような。
多分どこの会社にも絶対1人はいるタイプ。
まぁ本人も「それ俺の仕事なの?俺じゃなくて良くない?」という消極姿勢だったので、課長から責任のないポストに戻ってもらったわけだけど、
新社長が来てからというものまぁ張り切る張り切る。(悲しいかな相変わらず行動は伴わず、主張だけ)
その張り切りが奏功して再び課長待遇へと戻ってこれたわけだけど、一般社員メンバーからものすごい拒否反応をされてしまい…
このままでは新社長さんが就任早々にして社員から見限られてしまうルートへの分岐が見えてしまったわけです。
このままいったらBADENDだと。
fateの原作ゲームだとタイガー道場にいっちゃうやつだ、と。
組織論としては上位下達は原則ではあるものの、腹落ちしない事を嫌々やらされる、やらせる事ほど能率も生産性も下がる事は無いというわけで。
ましてや認めていない人物から、
「社長に言われたから俺の言うこと聞け」
なんていってきた日にはただのパワハラ。
時代が時代なら刃傷沙汰もやむなし。
という事で小さい職場ながらマネジメントを預かる立場の者として社員連中からヒアリングした事や自分自身で思っていた事をミックスさせてご本人とぶっちゃけトークを2時間ほど、2人きりでしたわけです。
もちろん、前向きにあなたにも戦力となってほしいからこの時間を設けている、という事をしっかりと伝えて。
すると、、、
1週間ほどしたら驚く事に彼の方から色々と頼ってきたり相談事を持ちかけてくるようになった。
雰囲気も柔らかくなってきて、肩肘張らずに正直に最低限の仕事で早く帰りたいです、とまで言えるように。
仕事はこれから相談してできる事を増やしていけばいいけども、まずは周囲としっかり向き合えるようになってきたのは良いきっかけになったのかな〜と思う。
挫折とまではいわないけど、一度降格の憂き目に遭っている彼はきっと他人の痛みに気付ける人間になれるはず。
結局のところ、人生を彩るのは周囲の人々と、その人達との良縁が全てなのだから。